第二の復讐の決意

転職活動を始め,ある会社の一次面接にも合格した私。
今いる会社では,転職の希望を希望をバネに,パワハラ上司の冷たい指導に耐えようと心を決めていた。

だが,怒鳴り声を上げないとはいえ,みんなの前で繰り返される厳しい指導はつらかった。

「リーダーとしてなっていないな。
この遅れはどう説明するんだ?
言い訳なんか聞いているんじゃないんだよ。
ちゃんとやってるの?」

どれも,仕事上の指導を装ってはいるが,私への陰湿ないじめの思いが込められているのは明白だった。
公開説教とまではいかないかもしれないが,それに近いほどの苦しみだった。

はっきり言って,技術的な内容を話しても全然理解もできない上司だった。
だから,遅れているとか,バグが多いとか,そういう表面的な基準だけで,ひたらす批判を受けるのである。

これは本当にきつかった。

一緒に親しい同僚とランチに出かけると,いつもこう慰められた。

「あの大石課長,やり方が汚いよね。
サイテーだよな,あんな奴…」

こう言ってくれる同僚がいるだけでも,私の心は追い詰められずに済んだ。
このパワハラ課長に怒鳴りつけられて,恨みを抱いている人間は私だけではない,という思いが唯一の支えであった。

そんな中,私はある決意を心の中で固めていった。

「この会社を辞める時には,あのパワハラ上司に,大きな復讐をしてみせる…」

と。

それは,この前書いた,社長への直訴メール以上のものでなければならなかった。
それは,私の今後のサラリーマン人生をかけて,ある意味,命がけでなさなければならない行為であった。

もちろん,それは合法的にである。

どんなに憎しみを持っていても,会社の器物を損壊したり,上司に暴言を吐いたりしてはいけなかった。

それをやれば,逆に私が極悪非道な人間として,それを理由に解雇をされかねない。
そんなことをやれば,私がパワハラ上司よりも,低劣な人間になってしまう可能性があった。

だから,復讐方法は,合法的で,かつ,上司に深刻な打撃を与えるものでなければいけない。

上司にとって最大の打撃は,社内での評価が下がることである。
そして,将来の昇進などにも悪影響を与える事象でなければならない。

一体どう打撃を与えればいいのか。
私はインターネットで調べたり,同僚と会話をしながら,アイディアを練っていった。

(続く)

コメント

  1. オレンジ より:

    1. 無題
    わかります。わかります。
    私のパワハラ上司も技術的なこともわからず、どういうものがバグなのかも知らないやつでした!
    出来れば合法的に復讐したいですがこちらが合法的なやり方をされていないので目には目をと考えてしまします。
    私は今復讐を念入りに考えています…
    http://ameblo.jp/orangeorange-orange/

  2. パワハラに負けない より:

    2. Re:無題
    >オレンジさん
    パワハラ上司に対して言いたいことは,そんなに文句を言うなら,自分でやってみろ,という感じですよね。
    自分を取り返すためにも,合法的復讐は必要だと思います。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  3. まゆぴょん より:

    3. 無題
    お疲れ様です。

    わかりもしないくせに違う方向から責めてくる…
    なんつー陰湿なオヤジなんでしょう!!
    ウルセー!と叫べたらどんなにスッキリするか((( ̄へ ̄井)

    でも気持ちを理解してくれる同僚がいる事は救いですよね。
    http://ameblo.jp/tamayup/

  4. パワハラに負けない より:

    4. Re:無題
    >まゆぴょんさん
    そう,本当にそう叫びたいですよね。
    上司に,同じような言葉で仕返ししたいですよね。
    でも,職場の上下関係の中では,それをやったら会社人生終わりになってしまうから,それができないんですよね。
    うう,つらい。
    やはり,上司を同じく憎んでいる同僚と,上司の悪口を言って,感情を吐き出すことは必要ですね。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  5. パワハラ上司はいつか自爆する。 より:

    5. 無題
    同僚と悪口を言ってはダメです。同僚もパワハラ上司を恐れていてあなたをダシにつかうかもしれませんし、そのパワハラ上司のスパイかもしれません。
    経験者より

  6. パワハラに負けない より:

    6. Re:無題
    >パワハラ上司はいつか自爆する。さん
    そうですね、上司の悪口を言う同僚は、一部の本当に信頼する人だけに限っていました。
    私も同僚に裏切られて痛い目にあったことがありますので。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

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