内容証明郵便の効果と威力について

前回の記事で、パワハラ会社の社長に対して、内容証明郵便で上司のパワハラ行為の認定と謝罪を求めたときの体験談を書きました。
今回は、内容証明郵便の効力ということについて、まとめてみたいと思います。

1. 心理的圧力
最大の効果は、相手に心理的な圧力をかけることのできる、合法的な手段だということです。

内容証明郵便は、相手に送った文書のコピー(謄本)が郵便局と自分の手元に正式に残ります。
だから、相手がそんな文書を受け取っていないと否認することはできないのです。

万が一、相手が否認してきた場合は、郵便局にも5年間コピーが保存されているので、それを示せば、文句の付けようがないことになります。

実際に、郵便局に差し出しにいく場合は、相手に送付する文書と、郵便局と自分が保管するための、3通を持参します。
すると、郵便局の職員が、その3通を目で確認して、違いがないと判断すれば、正式に受領してくれて、相手に送付してくれることになります。

私の場合、弁護士が作成してくれた3ページほどの残業代請求の内容証明郵便を出したことがありますが、郵便局の職員が、一生懸命15分くらいかけてチェックしてくれたことを覚えています。

内容証明郵便を受け取ると、こいつは本気だな、無視すると訴訟を起こされるかもしれない、という強い圧力を与えることができます。
実際、パワハラ会社に残業代の請求を行った際、会社はただちに弁護士をつけて応対してきました。

以降、一切の連絡は、弁護士を通してするようにと通告してきました。
必ずしも、弁護士をつけてきたからと言って、何かアクションをとる必要はないと思いますが、弁護士に依頼した時点で、会社は何らかのお金を払っている可能性が高いと思いますので、それだけでも相手に合法的な損害を与えることができるものと思います。

2. 時効中断
残業代は2年間経つと請求権がなくなってしまいます。
また、パワハラ行為のような不法行為(権利侵害行為)に対する損害賠償の請求の時効は3年です。

でも、相手に請求したという行為が発生すると、その時効が6か月間中断するのです。
これを催告というのですが、口頭や普通の郵便でも構いません。
でも、内容証明郵便だと、請求したという事実をはっきりと証拠に残せるので、この手段を使う場合が多いです。

私も、会社を辞めてから半年位して、内容証明郵便で残業代の請求をしました。
その時点で、会社在籍中の請求できる残業代は1年6か月分に減っていましたが、これを6か月間は保つことができた訳です。

実際のところ、相手側の弁護士は、のらりくらり作戦で、払う払わないとゆっくりとした連絡しかよこしてきませんでした。
それで、あっという間に、6か月の時効中断の期間が過ぎそうになってしまいました。

2度目に内容証明郵便を送っても、再度、時効を中断させることはできません。
1回限りです。

ですので、6か月が過ぎる前に、私は簡易裁判所に対して、未払い残業代の請求を起こしました。
裁判を起こしてしまえば、あとは、判決が出るまでは時効は完全に中断されるので、問題ありません。

以上、効果についてまとめてみました。
ただ、気をつけるべき点としては、脅迫的な表現は使わない方がいいでしょう。

そうすれば、脅迫罪や恐喝罪で逆に訴えられるなんてことになる可能性もあります。
また、後で、裁判になった際に、裁判官に不利な心証を与えてしまう可能性もあります。

要するに、事実と要求事項だけ淡々と書けばいいのです。

私はいつからいつまで200時間の時間外労働をしたので、その分の30万円および遅延利息を請求します。
こちらの口座に一週間後までに振り込んでください。

こんな感じです。
もちろん、パワハラで悩んでいる場合は、パワハラ行為をやめてください、の簡単な要求でもいいかもしれません。
これでも、会社にとっては、単なる上司への申告や相談の数倍の効果があると思います。

もちろん、これは、会社を辞めるという覚悟も必要な勇気ある行為ではありますが。

パワハラには負けずに、ぜひ自分の権利を守りたいものですね。
パワハラは、人権侵害行為ですから、こういうことは賃金不払いやセクハラ行為と同様に、許されない行為だということを会社には強く認識してほしいです。

負けずに頑張りましょう!

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コメント

  1. ちっち姫(*^^*) より:

    1. パワハラについて質問ささて下さい。
    初めまして、こんばんは。
    ワタシはこらからパワハラが理由で昨年夏から職場に行けなくなり、現在も通院しています。
    前職の某老舗チェーン店、店長に内容証明を正に送る手続きを弁護士さんにお願いしてる真っ最中で、数日後二回目の打ち合わせがあります。

    でも、正直何がパワハラで自分は一体何をしたいのか分かりません。

    先ず実態を本社や上司に知って貰い謝罪要求、そして職も家も失い現在加療中の身。きれいごとは言っていられないので、慰謝料請求という方向に動いてくれるのでしょうか?
    実際問題、仕事のミスに対して罰金を請求されただけで実質的被害はなく、圧力をかけられたとか言った言わない話は証拠がないのでどうする事もできません(;_;)

    むしろ、最後は精神的による電話恐怖症で自分から連絡がらできない状態になり、罰金を払うのが嫌でバックれた感じに思われているでしょう。

    医者にはそこに拘らない方がいいと言われましたが、私的にはそこを突破しないと前に進めない気がします。

    長々と申し訳ありませんが、どうしたら良いのでしょう?
    http://ameblo.jp/himenokiseki22/

  2. パワハラに負けない より:

    2. Re:パワハラについて質問ささて下さい。
    >ちっち姫(*^^*)さん
    コメントありがとうございます。
    パワハラで職場に行けなくなったとのこと。
    どれほどつらい思いをされていることかと思います。
    弁護士にもお願いしてるとのこと、やはり、極めて納得できない、悔しい思いが積み重なっているものと思います。

    仕事のミスに対する罰金。
    弁護士はそれについては何と言っていますでしょうか。
    従業員に賠償を予定することは、法律で禁じられているというのが私の認識なのですが。

    家も失われたとのこと。
    大きな経済的損失も発生している様子。
    とても悔しいですね。

    パワハラは証拠が残りにくく、残っていたとしても、それをいじめだと第三者に納得させることが難しい側面もあります。
    私も証拠がありながら、何もできない自分がありました。
    過去の状況に目を向けるとつらくて、吐き気がして、怒りと苦しみが湧いてくるのです。

    苦しみを賠償しろと、自分が納得するまでやってみることは、私は正しい方向性だと思います。
    そうやって実行に移してみて初めて得られる知識、経験があるからです。
    慰謝料請求も、勝つ見込みがあるか弁護士と相談して、見込みがあれば実行してみてもいいかと思います。
    自己の尊厳を回復するための大事な戦いだと思いますので。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

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