パワハラ訴訟に及び腰な弁護士達

パワハラに悩んでいて、それで最終的に理不尽な退職などの被害に至った場合、最初に考えるのは
「こいつら、絶対に訴えてやる」
という強い復讐心だろう。
実際、パワハラというのは、業務指導の仮面をかぶった人格否定行為なのだから、それによる心の傷は、恨みに転化するほどの深さになる。
だが、弁護士に相談しても、そっけない反応が返ってきて、失望することは多い。
なぜなら、彼らは所詮、勝ってなんぼの商売をしているのであって、あなたの受けたパワハラを細かく聞いて、よく頑張ったねと慰めることが目的ではないからだ。
パワハラの痛み、傷は、弁護士は癒してくれない。
現実としてあるのは、訴訟でも、パワハラを証明する壁は高く、取れる賠償金も雀の涙という悲しい現実である。
だから、彼らはパワハラ裁判をやりたがらないのだ。
労力に対する報酬が、低過ぎるからだ。
だが、私はパワハラ裁判を諦めろというつもりはない。
パワハラによる傷は、人格を根本から瓦解させ、病気や自殺に人を追いやることもある。
パワハラは、たとえ立証が難しいとしても、明文化された法律がないとしても、人権侵害の重大な犯罪行為であることに変わりはない。
だが、裁判で勝つためには証拠が必要だ。
証拠とは何かというと、全く中立の立場で聞いている全くの赤の他人に、私の言うことは作り話でも、妄想でもなく、事実らしいと納得させるに足る客観的なものごとのことだ。
たとえば、録音テープ、上司からのメール、医師の診断書、同僚の証言などがそれである。
これらが揃っていないと、相手がパワハラを否定した時に、それ以上、何も反論できないという悲しい状況に陥ってしまう。
これらの証拠は、退職前に相当に強く意識して、能動的に集めないと、すべて流れてしまうものだ。
パワハラの被害で毎日、苦痛の中で勤務している弱い立場で、これらの証拠を冷静に集めるのは、言葉で語る以上に相当難しい。
だから、私が勧めるのは、代理テーマでの訴訟だ。
つまり、パワハラではなく、労基法の違反を突いて、それに対する訴訟を起こすのである。
そして、その主張の補強材料として、パワハラがあったことも持ち出すのである。
そう書くと、なーんだ、結局、パワハラには泣き寝入りか、と思われる読書もいるかもしれない。
でも、これは泣き寝入りなんかではない。
多くの人にとって、会社を相手に訴訟を起こすということは、それ自体極めて抵抗が高く、高い壁であるに違いないからだ。
お上には逆らうな、給料を払ってくれた恩人に楯突くな、というのが、伝統的な日本人の思考回路だからである。
パワハラに勝つためには、会社に戦いを挑むという、まるで今までの生き方をすべてひっくり返すようなコペルニクス的転換が必要なのだ。
これは、清水の舞台から飛び降りるかのような、激しい勇気と価値観の転換が必要な行為だ。
これは決して大げさな表現ではない。
一番いい方法は、サービス残業代の請求訴訟を起こし、その主張の中にパワハラなども織り交ぜて、会社がいかにひどい待遇を従業員に行っていたかを説明することだ。
もしタイムカードなどの証拠があれば、ぜひ訴訟を起こしたらいい。
サービス残業は、明確な労基法違反で、弁護士の言葉によれば、「ほぼ100%勝てる」裁判だ。
だから、弁護士の協力も得られやすい。
管理人もサービス残業代請求訴訟を起こし、150万円の勝訴となった。
弁護士費用を差し引いても100万円近く残った。
タイムカードは存在しなかったため、自分のノートに手書きで記録した出勤と退勤の1分単位の時刻が証拠として全採用された。
残業代が基本給に含まれるという会社の主張もほぼ退けられた。
もちろん、パワハラを行った上司への損害賠償金は取れなかったが、裁判官に直接口頭で、いかにひどい怒鳴り声を浴び続けていたかを主張できたことは、私の長年に渡り鬱積した恨みをぶつける良い機会となった。
あの震えるような高ぶった声で話した私の主張を聞いて、それは事実無根だと会社が否定するのは、滑稽ですらあっただろう。
もし、会社に対する戦いを躊躇している方がいれば、今は心の準備期間にあててほしい。
最終的に会社や上司とうまくいけば問題はないが、心の病で退社し、会社は何もかばってくれないという最悪の状況が訪れる可能性のことを考えて、証拠の収集や、信頼できる人への相談など、準備を怠らないようにしてほしい。
パワハラで深刻なPTSDに陥り、3回も退社に追い込まれた第二、第三の私にならないために。
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コメント

  1. hana より:

    1. 無題
    こんにちは。
    私も上司からのパワハラを今現在受けています。このブログに辿り着いて、似ている経験があったので、パワハラにあっているのは私1人ではないんだと思い、ホッと安心しました。まだ仕事を辞めることは周囲には伝えていませんが、来年辞めようと思ってます。ブログから勇気をもらいました。有難うございました。

  2. riku より:

    2. 無題
    パワハラで検索したらここにたどり着きました。
    私の上司もパワハラなのかわからないのですが怒鳴られたり、みんなの前でわざと叱りつけられたりします。
    怒られるのが怖くて仕事に集中できません。
    昨日怒られたので今会社に行きたくなくて布団に入ったままです。
    会社を辞めたいと思うのですが、負けたような気がして悔しいです。
    退職された時やはり悔しい気持ちはありましたか?

  3. パワハラに負けない より:

    3. Re:無題
    >hanaさん
    パワハラとの闘いは簡単ではありませんが、頑張りましょうね。
    応援しています。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  4. パワハラに負けない より:

    4. Re:無題
    >rikuさん
    怒鳴る上司って最低ですよね。
    できればインターネットユニオンに加盟したりして、労働組合から改善を申し入れてもらう方がいいと思います。
    労働者は本当に弱い立場なので。
    どうか希望を捨てずに、頑張ってくださいね。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  5. ひがっしー太郎 より:

    5. 同感です。
    はじめて投稿します。私も2年間、支店の責任者にパワハラを受け、精神的に耐え切れず退職しました。10年以上勤務した会社で離職率の以上に高い会社でした。ブログ主さんの意見のように未払い賃金を含めた形での話合が一番いいと思います。私も弁護士の方とも相談をしましたが、単独和解では30万ぐらいとの返答でした。過去2年間の勤務記録を持っていましたのでそれを使ってパワハラの実態と和解を本社と交渉してもらいました。書類と証言をお願いするのが大変でした。ボイスレコーダーに記録を取ってなかった事を後悔しました。今、パワハラに苦しんでいる方は、多少、金額がかかっても弁護士の方に相談を在職中にするのが一番いいと思います。気持ちが楽になりますよ。ブログを読みながら、過去の事で自分の経験したことや意見を投稿させて頂きます。
    http://ameblo.jp/norizoman

  6. パワハラに負けない より:

    6. Re:同感です。
    >ひがっしー太郎さん
    在職中から弁護士に相談する…
    とてもいいやり方だと思います。
    正社員は、在職中に一番、法的に守られているので、辞めてから得られないものも、在職中に闘えば得られることもあります。
    四面楚歌の恐怖はありますが、パワハラで人生の崖っぷちに立たされているので、ある意味、死ぬ気でやるしかないです。
    証言を取るのは極めて大変なのに、よく頑張りましたね。
    会社と有利な条件で和解を引き出させるようにと応援しています。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  7. アメジ より:

    7. はじめまして
    数々のパワハラ行為…読んでて不愉快に感じます。相手の尊厳や権利を否定することは最低だと思います。つらいでしょうが、どうか自分を大切に。

  8. おいちょ より:

    8. 初めまして
    こんばんは。初めまして。

    ブログ拝見しました。私もパワハラに遭いました。適応障害になり通院中ですが在職中です。今回弁護士さんに相談して慰謝料と通院費を個人に請求しちゃおうと思います。弁護士さんが引き受けますって言ってくれたので、依頼すると思います。

    正直、何か仕返しされるんじゃないかって心配もあります。でも、私の人生めちゃくちゃにしておいてフェアじゃないと思って請求します。

    やっぱり、記録って大事ですね。私は日記をつけていたり、通院費の領収書を保管しています。金返せって言いたいです。
    http://ameblo.jp/l02b388h/

  9. ゆかり より:

    9. ハロー!
    熟読しました(笑)
    記事の内容を読んで思ったのが、とても人柄が出ているな~と
    また、遊びに来ます!
    http://ameblo.jp/twenty-step/

  10. パワハラに負けない より:

    10. Re:はじめまして
    >アメジさん
    パワハラは誰にも理解されず、一人で悩んでいる人も多いものです。
    私の体験記が、そういう方の励ましになれたらなと思います。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  11. パワハラに負けない より:

    11. Re:初めまして
    >おいちょさん
    適応障害になられたのこと、きっと死ぬ程の苦しみを味わったものとご推察いたします。
    在職しながらの闘い、とても勇気のあることだと思います。
    また、それは最も効果のある方法でもあります。
    会社ではなく上司個人を相手に請求するのは、とても賢いやり方だと思います。
    こうすれば、その上司は、死にたい程の苦しい状況に追い詰められることでしょう。
    実際、こういうパワハラ行為は犯罪にも等しく、許されない行為なのですから、これ位の反撃は必要でしょう。
    証拠は第三者にパワハラがあったことを納得させるためのものですから、大切ですね。
    本当に心よりこの闘いが成功しますようにお祈りしています。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  12. オレンジ@パワハラ鬱と闘い中 より:

    12. 無題
    弁護士さんも利益があまりない案件には及び腰なのですね!
    でもサービス残業代請求なら動いてもらえるのですね!勉強になります!
    でも私の場合は残業代はきっちり払ってもらってたからどちらにしろ無理でしたが…こんど何かあって残業代出てなかったら請求します!!
    http://ameblo.jp/orangeorange-orange/

  13. パワハラに負けない より:

    13. Re:無題
    >オレンジ@パワハラ鬱と闘い中さん
    残業代を払ってくれるのはマシな会社ですね。
    でも、パワハラは許せないですよね。
    ひどい会社だと、お客様の接待の飲み会の幹事をさせておいて、飲み会代も、帰りの深夜のタクシー代1万円も自腹とか、あるようです。
    パワハラにあった場合は、在職中から、証拠集めや、どう反撃するか、よく考える必要があると思います。
    退職はあくまでも最終手段ですから。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  14. 居酒屋角ちゃん より:

    14. パワハラ最低
    株式会社グリーンハウスの東京本社に勤務する、居酒屋角ちゃんです。僕は、一年間ずっと、社長自らパワハラを受けています。カラオケを全裸で歌わせたり、ウイスキーの瓶に社長のオシッコを入れたのを飲まされたり。お金の為、生活の為と思い我慢してきましたが、そろそろ限界です。

  15. 居酒屋角ちゃん より:

    15. パワハラ最低
    東京都内に本社のある、株式会社グリーンハウスと言う、コンピューター周辺機器の営業の面接は、絶対に受けないで下さい。本社代表の小沢武史と名古屋支店の小沢達夫部長はとんだパワハラヤローだ!女子社員の前で、売上の低い男性社員を全裸にし、カラオケを歌わせたり、可愛い女子社員にはセクハラしたり!気をつけろ!

  16. パワハラに負けない より:

    16. Re:パワハラ最低
    >居酒屋角ちゃんさん
    パワハラとセクハラに対しては、証拠を確保した上で、労働局や労働組合に相談することが大切です。
    ひどいやり方をする会社に対しては、個人だからと言って泣き寝入りしないという覚悟が必要です。
    一緒に頑張りましょう。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  17. マメ より:

    17. 無題
    続きが気になります。
    http://ameblo.jp/cha1990/

  18. 居酒屋角ちゃん より:

    18. コメントありがとうございます
    ただ相手の社長もその辺はうまく、証拠が残らないようにいつも突然呼ばれて、パワハラを実行します。今は、殺意さえも芽生えこのままだと、こちらが犯罪者になりかねないと思い、退社を言い渡しました。忘れるにはどうしたら良いですか?また同じ事が起こると思い就活もままならないです。

  19. パワハラに負けない より:

    19. Re:無題
    >マメさん
    頑張って続きを書こうと思います。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  20. パワハラに負けない より:

    20. Re:コメントありがとうございます
    >居酒屋角ちゃんさん
    本当につらいところを通過されてきたのですね。
    そのつらさ、私も昨日のことのように思い出します。
    サービス残業とかありませんでしたか?
    その分を支払えという訴訟を起こしてもいいと思いますが。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

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