永遠に返信がなかった元同僚へのメール

私は外資系の会社に入り、新たなパワハラに直面しつつも、前の C 社に対する復讐の心を忘れることはなかった。
というより、今の会社の上司にこっぴどく否定されるたびに、前の会社のパワハラ社長に対する憎しみが思い出されてしまうのだった。

私は、前の会社で親しくしてくれた元同僚に電話をかけ、メールを送った。
だが、一度も、電話に出てくれることはなかった。
メールも、一度も返信が来なかった。

私はとても悲しかった。
きっと、関わりたくないんだ、そう思った。

そう、パワハラで退職していった人にかかわって、今の自分の地位を危うくすることなど、誰もしたくないのだ。
それは、ある意味、当たり前のことかもしれないが、パワハラ被害者にとっては、耐え難い冷たい現実の壁の一つである。

今日は、そのメールをそのまま公開しようと思う。
(実名部分は、イニシャルなどで伏せている。)

もし、訴訟の証拠などを得るために元同僚に接触しようとしている人がいるならば、このような残酷な現実をあらかじめ知っておいてほしい。
でも、それを乗り越えて進んで行けば、必ず別の方向から復讐の方向が見えてくることもある。

だから、あきらめないでほしい。



2010年3月23日

Oさん

お久しぶりです。
お元気でお過ごしでしょうか。

実はハローワークに出す書類の件でご相談があります。
C社では会社都合扱いにすると言っていた私の退職が、離職票上では自己都合扱いにされてしまいました。

社長に抗議しても、ハローワークを通して会社に訂正の申し立てをしても、応じてくれませんでした。
今月、ようやく再就職できたのですが、その間出るはずだった失業保険が上記の理由で支給されなかったため、生活のための借金をしました。

ハローワークによれば、同僚に上司や社長のパワハラ行為を書面で証言してもらえれば、退職理由の再検討をするとのことでした。
退職理由が訂正されれば、失業保険が遡って給付され、大変助かります。

もちろん、証言者の秘密は厳守されるし、会社に証言があったこと自体、ハローワークから知らせることは絶対にないとのことでした。

私は、Hさんに電話でスピーカーフォンの状態で1時間叱責を受けたこと、密室でダメ人間だと激しく怒鳴られたこと、社長からお前は精神異常でHに非は全くないから全面謝罪するか退職しろ、と4時間に渡って迫られたことがかなりのダメージとなり、退職を選択せざるを得ませんでした。

今もその時のことを思い出し、苦しむことがあります。
その辺りの私の主張をハローワークに認めてもらうための同僚の証言が必要なのです。

Oさん以外には頼れる人がいない状況です。
お忙しいところ大変申し訳ありませんが、どうか事情をご推察して頂き、一筆、ご協力して頂けませんでしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。

安達

2010年3月26日

おはようございます。

先日は長いメッセージで驚かせてしまい申し訳ありませんでした。
もしよろしければ、今週、いずれかの日の夜にでもお会いできたらと思っておりますが、ご都合はいかがでしょうか。

何回かおごって頂いたので、今度は私におごらさせて頂ければと思います。
お忙しいところ大変申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

安達

2010年4月9日

Oさん

こんばんは。
お元気でお過ごしでしょうか。
おそらく今頃はフリーの生活を楽しんでおられる頃かなと思います。

Hさん、K社に移られたのでしょうか。
短期間で、2人もC社から人が抜けてしまって、寂しくなったのかもしれませんね。

できれば、最後のお願いなのですが、一度、私と会ってくださらないでしょうか。
Oさんにご迷惑をおかけするようなことは決してないので、その点だけは安心して頂ければと思います。

私は今でもあの社長のことはとても憎んでいます。
Hさんに対してはそれ程の感情は今はありませんが、社長のやり方はあまりにも人に恨みを買わせるひどいやり方でした。

C社での唯一のいい思い出といったら、Oさんと食事ができたこと位です、冗談抜きで。

ぜひ、お返事をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

安達

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