パワハラとの闘いは、孤独な一人の闘いになることが多い。
しかし、私は敢えて言いたい。
「とにかく第三者を巻き込め!」
と。
第三者とは?
第三者とは、まず友人、家族に始まり、同僚である。しかしそれだけでは不充分だ。
労働局の無料相談窓口、労働基準監督署の相談窓口、弁護士や法テラスの法的相談、労働組合の無料電話相談、とあらゆる外部の組織に積極的にコンタクトすべきだ。
自ら行動し、自らの足で稼ぐことが必要なのだ。
彼らとのコンタクトを保つことが、内面的には私に闘う勇気とエネルギーを注入してくれ、外面的には会社や上司との間にパワーバランスを築くことにつながるのだ。
一人で涙する夜
パワハラの相談を受けていると、何年間も誰にも相談せず、一人で悩み続けている人が多過ぎる。
職場では上司からいじめられ、針のむしろのような時間を過ごし、夜には疲れ果てて涙を流しながら眠りにつく。
土日ですら、憂鬱な気分が抜けず、ため息やフラッシュバックに悩み続ける。
私もそれを経験したから、そういう状況については痛いほど良く分かるが、それだけでは何年たっても状況はなかなか良くならない。
会社は基本的に傲慢
会社は基本的に一従業員に対しては尊大で傲慢な態度を取る。
はっきり言って、パワーバランスが圧倒的に会社の方に傾いているのだ。
要するに一個人として舐めてかかっているのである。
だから、理不尽な業務要求を出し、できなければ業務指導を装って徹底的にいじめてくる。
会社にどっぷり人生の首根っこを差し出している弱い足元を見て、馬鹿にしているのである。
まさか、こいつをいじめることで、自分の地位が危うくなることなどありえまい、とタカをくくって、薄ら笑いを浮かべながら、気軽にいじめているのである(本人はその自覚すらないかもしれないが)。
「いじめている」という表現が不当ならば、圧倒的な地位と能力上の優位性を背景として、際限なく要求し、お金に対する隷従的対価を求めてくるのである。
パワーバランスを保つ心構え
この世の中は、悲しいかな、すべてはパワーバランスである。能力、実績、学歴、資格、経歴は必要だが、それだけでは不充分である。
自分はあなたの会社には100%人生を依存していない、自分には法的知識も後ろ盾もいるのだからいじめたらただでは済まないぞ、という外見と内面を装ってさりげなくアピールすることが大切である。
そのように見せる営業的、人生的技術が必要なのだ。
決して1人で閉じこもってはいけない。とにかく第三者を巻き込め。
それが弱者として舐められずに、会社や上司からのパワハラに対抗するための一つの大事な要素である。
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