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から続く)
私は上司の不遜な笑い声が頭の中でこだまする状態のまま、駅に向かった。
その日に限っては、普段は考えない変な思いに取り憑かれた。
「ああ、あの電車に飛び込んで死ねたら、どんなに楽だろう…」
もちろんそんなことを考えても、それを実行する勇気などある訳がなかった。
すごく長い間、電車に乗っていたように感じた。
電車から降りた時は午前12時を回っていた。
もう、自宅の近くまでいくバスはなかった。
タクシーに乗るのは勿体無いと思った。
とぼとぼと40分かけて自宅に向かいながら、もの思いに耽った。
どうしてもあの上司の対応には納得がいかなかった。
怒鳴り散らして部下を出社拒否に追い込んでおいて、その間、一回も連絡をよこしてこないくせに、こちらから連絡したら、笑い飛ばす。
なんて奴だ。
私は怒りに打ち震えていた。
攻撃の矛先は、自分自身ではなく、上司に向けられていた。
「あのクソじじいを、決して許さない!」
という思いは、もう抑えられない奔流のようになって私の心を覆い尽くしていた。
(続く)
コメント
1. どうも!!!
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