上司の不快な笑い声

上司の度重なる怒声によって出社拒否に陥った私。
何とか、1日だけ再出社するも、感情を極度に乱してしまいました。
あと数回は、上司に宣戦布告するに至るまでのつらい日々の話が続く予定です。
暗い話ですみませんが、お付き合い頂けたらと思います。

(前回の記事
からの続きです)

私は絶望的な気持ちになって、会社から最寄り駅までの道を歩いていた。
深夜の商店街。
もう誰も歩いていなかった。

私は思わず座り込んだ。
そして、そのまま何分間も動けなかった。

「そうだ、課長に電話してみよう…」

私は、無謀なことに、その当のパワハラ上司である課長に電話することを決意したのである。
課長の椅子を思いっきり殴りつけたこぶしの痛みを抑えながら、携帯電話を取り出すと、課長に電話した。

課長はすぐに電話に出た。

「すみません、安達です。
実は、相談事がありまして…」

課長は真夜中の電話に驚いたようだった。
私は、会社に行くのが辛い状態であることを、胸の中から絞り出すようにして、吐露した。

もちろん、それが「彼」の怒鳴り声のせいだとは、直接的には言わなかった。
ただ、プロジェクトがきつくて、心も体も疲労がたまって、なかなか仕事のストレスがきつくて乗り越えられそうもないとか、そんな話し方をしたと思う。

だが、彼の反応は、驚くべきものだった。

「はっ、はっ、はっ。
君ね、ちょっと深刻に考えすぎだよ。
はっ、はっ、はっ。」

突然の彼の大きな笑い声。
それを聞いて、私は黙りこくっていた。
彼は、明日、会社で話そう、と明るい調子で電話を切った。

私は、彼のその明るい笑い声に非常に憤慨していた。

「私にとっては、生きるか死ぬかくらい重大な問題なのに、そんなに大声で笑い飛ばすとは…
なんだあの課長は…」

私はようやく重い腰を上げると、駅に向かって深夜の真っ暗な商店街の道を再び歩き出した。

(続く)

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