2次面接に合格

パワハラ会社からの転職を決意してエージェントを通して様々な企業に応募を始めた私。
運良く1か月ほどで,渋谷にある K社の1次面接が決まり,無事に通過した。

しかし,2次面接は3週間も後だった。
その間,私は,K社への転職成功を夢見ながら,それを希望として,パワハラに何とか耐えようとしていた。

パワハラというのは,どんなに耐えてやろうと決意していても,やはり,上司から直接,怒鳴られたり,強い調子で叱責されたり,成果をぼろぼろに否定されるとつらいものである。
面と向かってパワハラを受けているその瞬間は,誰一人として,私と上司の間に割って入って助けてくれる人はいないからだ。

たとえ周りからの精神的支援があっても,転職に希望を抱いていたとしても,パワハラの苦しみは本当に耐え難いものである。

その耐えるに耐え難い上司の意地悪な叱責を耐えること3週間,ついに K社の2次面接を受けることになった。
その面接には,社長と役員が参席していたので,最終面接であろうと予想された。

今までの業務実績のアピールをして,社長や役員からの鋭い突っ込みの質問にもよく耐えたと思う。
だが,K社の社長は,質問に交えながらこんなことも言っていた。

「なんか,即答できないなら,つなぎの言葉を入れるとかできないの?
君ね,それだとお客様が不安になると思わないの?
君の年でそういうのは困るんだよなあ。」

「自分の成果をアピールするのはいいけど,なんかこー,自分をよく見せようとし過ぎているような気がするなあ。
俺はね,あんまり,自分を飾って言う人間は好きじゃないんだよ。」

具体的な言葉は忘れてしまったが,とにかく,結構,鋭くえぐってくるような,質問を何個かされたような気がする。
そして,はっきりと好き嫌いを表現するような表現,否定に近い表現を何回か使っていたような気がする。

その時は,面接の時だから,わざと厳しい感じの反応を試すような質問をしたのだろうと思っていた。

だが,入社してから分かったことは,それが社長の素の性格から来るものであることだった。
まさか,入社してから,日常的な業務指導が,このような質問責め,否定攻めのような形で展開されることになろうとは,その時は夢にも思わなかった。

私は,とにかく今のパワハラ会社を逃れたい一心で,とにかくどこの会社でもいいから入りたいという逃げの一心でいた。
だから,数日後,2次面接に合格して内定したとエージェントを通して通知された時は,それこそ有頂天になって喜んだ。

「ああ,これでやっと,パワハラ上司とおさらばできる!」

ただ,それだけを考えて喜んでいた。

本当は,冷静に,この K社という会社のことを調べて確認すべきだった。
あの面接での社長の発言の強い違和感のようなものに対して,もっと,慎重になってエージェントなりに確認すべきだった。

だが,私は,パワハラの苦しさから逃れたい一心で,それらの疑問を自分の心の奥底にすべて封印してしまったのである。

K社という,新たなブラック企業への門を叩いてしまったとは,その時は夢にも思わなかった。

(続く)

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