(前回の続き)
会社に内容証明郵便と退職届を同時に叩き付け、社長やパワハラ上司の退職慰留も蹴飛ばした私。
退職届はその月の4日に出したのだが、退職はその月の末であったから、約25日間は在籍を続けなければならなかった。
次の転職先が決まっているとは言え、このパワハラ会社を抜け出すことのできない期間は、何とも辛いものだった。
さらに、出社拒否の2週間で、私はほとんど有給休暇を食いつぶし、有給休暇を取ることもできないという悲惨な状態にあった。
万が一、ここで精神的に潰れて休みでもしたら、次は減給されるという運命を抱えていた。
パワハラ上司というのは、プライドだけは一流であるらしい。
俺様は偉いんだ、部下の前に面目を潰されることだけは死んでも嫌だ、そういう人間らしい。
だから、私が内容証明郵便や社長への直訴メールで「反抗」をしてきたことに対して、相当な恨みを抱えている様子だった。
もう、怒鳴りという形では決して襲ってこなかったが、陰湿ないじめは以前よりも度を増してきた。
私が退職することが決まったら、陰湿ないじめは影を潜めるものと期待していたのだが、それは甘い考えだった。
「君は、このプロジェクトの遅れをどう説明するつもりなんだよ?
言い訳なんか聞いているんじゃないよ、結果がすべてだよ、結果が。」
こういう詰問が、毎朝9時半からの全体ミーティングの場で繰り返された。
何とも言えない苦しさ、悔しさであった。
上司という優越的な権限を蓑にして、いくらでも部下を攻撃することができる。
正当な指導を装って、部下を精神的に追い詰める。
こういうことがまかり通るのが会社の現実であり、パワハラの現実だった。
パワハラは、一見、他人からするとパワハラに見えない場合、本人の苦痛は明確なのに、立証が困難なのである。
こんな中で、唯一私の心を支えていたのは、またしても復讐の思いであった。
「こいつ、今に見てろよ…」
私は、退職日に向けて、第3の復讐をする決意を固めつつあった。
(続く)
コメント
1. はじめまして
はじめまして。
自分が絶対正しいと思っている人は
周りの人間は自分に頭を下げるのが
当然だと思っている人が多いですし
他の人が傷つく事なんて
たいした事では無いと考えている人が
多いような気がします。
応援しています。
http://ameblo.jp/sasaeaitai365/
2. Re:はじめまして
>きっと明日は晴れさん
コメントありがとうございます。
成果さえ出せれば、怒鳴ろうが傷つけようが関係ない、という短絡的な考えの人がパワハラ上司でしょうね。
長期的に見たらそれって大きな成果損失になっているのに気が付かないのでしょうね。
応援ありがとうございます。
http://ameblo.jp/anti-pawahara/
3. 無題
第3の復讐楽しみにしています!
私のほうは上司がいつもと変わらないらしく復讐が成功したのかどうかもわからない状態です…
パワハラに負けないさんは復讐に成功されてるから凄いです!
http://ameblo.jp/orangeorange-orange/
4. Re:無題
>オレンジさん
こんにちは。パワハラ上司ってプライドが異常に高いですから、みんなの前では平静を装っているだけかもしれませんよ。
http://ameblo.jp/anti-pawahara/