退職プログラムの引き金を引いたKマネージャーへの相談

前回の記事では、外資系企業に入り、2年間の壮絶な成果追求と、上司の毎週の威圧的言動で、精神がボロボロになった様子を書いた。

この体験は、まだ生傷の癒えていない2011年の内容であるから、続きの記事を書くのには、数か月という時間を要してしまった。
でも、ようやく決意ができたので、また、書き続けようと思う。

——

マネージャーの容赦ない攻撃に、私の精神は、多分、あと一回の言動で崩壊すると自分でもはっきりとわかるほど、生死の限界線に近づいていた。
新宿駅のホームに入る電車を見ては、

「ああ、あそこで一思いに死ねたらどんなに楽だろう…」

とそんなことを常に考えるようになっていた。

私は意を決して、親しくなった別のチームのマネージャーK氏に相談することとした。

そのマネージャーは、土曜日に、誰も出社していないオフィスに良く出てきていることを聞いていた。
だから、私は、仕事をする振りをして、土曜日の出勤申請を出し、オフィスに向かったのだった。

案の定、そのKマネージャーはオフィスにいた。
私は彼の部屋のドアを恐る恐るノックすると、部屋に入った。

「安達君、土曜日に仕事だなんて、精が出るね。
そんなに忙しいのかい?」

彼はとても明るい声で私に話しかけてきた。
彼はとにかく気さくな印象で、私のマネージャーとは全く反対で、いつでも気軽に話しかけられる雰囲気を持っていた。

私はゆっくりと口を開き始めた。

「ええ、忙しいんです。
でも、実は…」

私はやんわりと、今のマネージャーの厳しい言動と、それについていくのが非常につらく、限界近くに達していることを伝えた。
彼は、真剣かつ親身な感じの声で私に言った。

「それは大変だね、その気持ち分かるよ。
彼は、10年前からそんな感じの人だからね~。」

さすが、長年、一緒に働いて来た人だけある。
彼のことを、私以上に良く知っている印象を受けた。

彼が言うには、私のマネージャーの下に入った人間は、長く続く人は何年も続くが、短い人はすぐに辞めるのだという。
その中間はいない、とまで断言していた。

私は、今、その中間線を越えるか超えないかのちょうどその境にいるような気がしてきた。

だが、私の心の中の声は、はっきりと結論を出しているのを知っていた。

「この中間線は超えられない」

という結論を。

私はKマネージャーと1時間位、あれこれと話した。
私は入社以来、ほとんど誰にも話すことができなかった溜め込んだストレス、心の中の蓄積された苦痛を根こそぎ吐き出したような感覚を覚えた。

そして最後にKマネージャーは言った。

「もし良かったら、私からうまく社内の関係者に話して、安達さんが今のマネージャーから離れて別のチームに行けるようにやってみてもいいけど、どうかな?」

私は彼のその思いがけない提案に心底感謝の気持ちでいっぱいになった。
もちろん、不安がないわけではなかったが、今はもう彼に頼る以外、道がないように感じていた。

そして私は

「ぜひ、よろしくお願い致します」

と話すと、感謝の気持ちを込めて深々とお礼をして、彼の部屋を出たのであった。

だが、このKマネージャーの好意は、最終的に上層部の大問題となり、私に対する組織的かつ激烈な退職強要プログラムの実施のきっかけになるとは、その時は夢にも思わなかった。

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コメント

  1. さくら より:

    1. 無題
    こんにちは
    お元気でしたか?
    私は、毎日怒り狂っとります。
    が、復讐にも取り掛かっております٩(ˊᗜˋ*)و
    あのハゲ親父の為に真面目に仕事やってられません!!

    甘い話しは、怖いですね。
    http://ameblo.jp/osanpo04/

  2. sskj8j より:

    2. 無題
    甘い話は怖いです。わたしもそうでしたから_
    http://ameblo.jp/sskj8j/

  3. ヤーチャン より:

    3. 私なら
    >さくらさんヤラルマエにやり返しますね、自分が生きる道デスカラ

  4. 剣崎順 より:

    4. はじめまして
    パワハラに悩んでます。
    一部上場企業でありながら、何故、こんなことがまかり通るのか
    何故、誰も見て見ぬふりをするのか、
    理解出来ません。
    相手は役員だし、次期社長候補の一人です。だから、みんな迎合してます。
    http://ameblo.jp/junkenzaki011/

  5. パワハラに負けない より:

    5. Re:無題
    >さくらさん
    不当だと思われる扱いには、ちゃんと証拠を固めた上で、時が至った時に適切に反撃する必要がありますね。
    自分の尊厳を取り戻すための戦いがうまくいくことをお祈りしています。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  6. パワハラに負けない より:

    6. Re:無題
    >sskj8jさん
    すべての話には裏があると、つねに警戒を怠らない気持ちが必要ですね。
    どんなひどいことがあっても、自分の心に致命的なダメージが与えられないように、防備した上で、仕事に取り組むべきですね。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  7. パワハラに負けない より:

    7. Re:はじめまして
    >剣崎順さん
    みな、お金をもらう立場だと、自分にパワハラの被害が降りかからない限り、見て見ぬ振りをします。
    これは、悲しいけど、会社の現実です。
    上場会社でそんなことがあるなんて許せないですね。
    どうか、仲間を見つけて、悩みを共有し、勇気を持って立ち向かっていけるようにとお祈りしています。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

  8. さくら より:

    8. Re:Re:無題
    >パワハラに負けないさん
    先日、退職した同僚が
    先人を切って戦いに挑む様です。
    とても、楽しみにしています。
    いい方向に向かえばよいのですが。
    http://ameblo.jp/osanpo04/

  9. パワハラに負けない より:

    9. Re:Re:Re:無題
    >さくらさん
    勇気ある行動を起こしましたね。
    ぜひ良い方向に進むようにお祈りしています。
    http://ameblo.jp/anti-pawahara/

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