前回の記事に寄せられたモニタさんのコメントに対して、返事を書きました。
内容的にはけっこうな分量になってしまって文字制限(1000文字)に引っかかってしまったので、一つの記事として掲載させて頂くこととしました。
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モニタさん
長文のコメント、ありがとうございます。
同じ内容が3つ連投されているようでしたので、最後の一つだけを残させて頂きました。
おっしゃる通り、私には甘い考えがあるかもしれません。
それを否定するつもりはありません。
この会社について、退職者が3割出ている点ですが、これは大きな数字だと思います。
一年間で3割ですので。
これは想像する以上に過酷な数字です。
皆、長く勤めることを願って一生懸命仕事をしているし、誰も好きで短期で辞めたい訳ではありません。
それなのに、それだけの数の人が意に反して辞めざるを得ない職場は、想像を絶するような過酷な環境であるということを、私ははっきりと断言することができます。
残った人たちは、パワハラ上司を皆、憎んでいました。
そして、その上司とコミュニケーションを恐ろしいほど避けていました。
上司は、新入りだった私以外には、話をする部下はいないかのような、ある意味、孤独な裸の王様のような可哀想な存在にも見えました。
私はこの圧迫面談では、異動も認められず(私は役職もなくただの平社員でした)、お前は人格異常者だから病院に行け、会社を破壊する存在だ、上司は何も悪くない、そういう自分の異常さを100%認めて完全謝罪しろ、そうでなければ退職しろ、と迫られました。
こんな迫られ方をしたら、おそらく多くの人が意に反して退職を口にせざるをえなかったものと私は思います。
たとえ完全謝罪してこの職場に残ったとしても、怒鳴られ続けて、精神の異常をきたしていたか、自殺を図っていたかもしれません。
もう限界でした。
それだけは、嘘偽りなくはっきりと言えます。
この面談が人権侵害行為にあたるかは、訴訟の場で録音テープを元に戦って判断を仰ぐしかないでしょう。
私はやはり一人の人間ですから、客観的な目で、この会社のやり方すべてに白黒をつけて判断することはできないでしょう。
ただ、私がはっきりと持っているのは、2年経っても忘れることができない、今も残る痛烈な恨みです。
ここまでの恨みを抱かせた会社は他にはありません。
彼らは私の最後の給与を懲罰的な意味を込めて大幅に削りました。
そして、「お前が勧めもしないのに勝手に退職届を出してきた」と完全に嘘を言いました。
パワハラを受ける人に責任が全くないと言うつもりはありません。
当然、能力や性格など、完璧な人間などいないと思いますから。
だけど、百歩譲って、たとえパワハラを受けた人間に、世の中の多くの人が認めるような欠点や問題点があったとしても、パワハラという形でのいじめ、暴言、暴力、差別などは、決して許されるべきものではないと思います。
それは、いかなる理由によっても正当化することのできない重大な人権侵害行為であり、犯罪と言ってもいい行為です。
パワハラを受けた人は、多くの人は、「自分が悪いんだ、もっと頑張らないといけないんだ」と思うことでしょう。
そうやって血のにじむような自己努力をして解決して報われるのなら、それはそれで素晴らしいことです。
でも、そうやって自分を責めて責めて、努力して努力して、そうやって何日、何か月、何年も努力しても、それでもなお否定され、怒鳴られ、屈辱的な扱いを受ける人たちがいます。
それがまさしく、パワハラの被害者です。
私も自分が絶対に正しいと言うつもりはまったくありません。
ただ、自分が受けた苦痛は事実だし、それは、自分に全責任があるから甘んじて受けよという言葉を仮に誰かから投げかけられたとしたら、全く納得はできない苦痛です。
いろいろ考えて長いコメントをくださったこと、感謝しております。
頂いたコメントを、自己の反省材料として、今後の人生に生かしていきたいと思います。
ありがとうございました。
コメント
1. 仰る通りですね
上司と合うか合わないかで、働き易さは天と地ほども違います。
私は些細な事で怒鳴られ、他の人達は何も言われない…こんなのはザラですね。
言い易いとか、気に食わないとか、そんな一個人の感覚で、社会は在る様に感じて居ます。
イヂメは、イヂメた側はフザケテルだけ…と言います。からかっただけ…と。
しかし、それで生命を絶つ人達も居ます。
虐待も、育児の一貫…子供の為…そんな事を言いながら、絶命させていたり、骨折や、頭皮を髪の毛ごと引き千切る…そんなのが現実で、結局の所、受けた人が愛の鞭だと受け容れるか、虐待だと認識するか…受けた人の感じた事が事実であり、される側が悪い…なんて事はないと思います。
私は勤務中に突然タコ殴りにあい、口が血だらけになった時に、『ちょっと小突いただけ』…とのたまわかれました。
私は間違ってないと思いますよ!
http://ameblo.jp/akatuki2730/
2. 無題
私は今、正に
パワハラ(と 言えるかどうか?)を受け
仕事を辞める覚悟で有給休暇利用しています。
社長自ら 私の現場にて、私以外数人を集めて
《◯◯は仕事が遅い、私語が多い、他の工場へ飛ばし、オレがしごいてやる。》
……これなら、他の者より賃金さげてもいい位だ。
などなど
労働基準局に指導をお願いしましたが
(そんなつもりで言ったんじゃない) などと
私からしたら 嘘つけ! と言いたくなります。
友達などは 会社へ行き、大勢の従業員の前で
社長から受けた屈辱を暴露して、すっきりやめてやれば? など
私にそんな勇気があれば……と思います。
あなた様と 男と女で違いますが
私は一パートですから 職場復帰よ損害賠償など
深く考えていなかったのですが、数日たった今日までの会社側の態度に腹が立って、行くとこまで行こう! っと決心しました。
勝とうが負けようが……
許せないだけなんです。
http://ameblo.jp/kazukilove629/
3. 無題
パワハラの被害者はずっと忘れることはできません。
心の傷となって、一生晴れ晴れした気持ちになることはないと思います。
でも加害者は反省をすることもなく、何事もなかったかのように暮らしています。
私もパワハラ次席の言った言葉をふとした時に思い出してしまい、とても気分が落ち込みます。
日常的にパワハラが起こっている企業は何からの罰則が必要なのでは?と思いますよね。
http://ameblo.jp/fightworks2013/
4. Re:仰る通りですね
>akatuki2730さん
上司の気分次第で部下の働く環境が激変するのは確かですね。
それによって、病気になったり自殺に追い込まれる人もいるのですから、深刻な問題です。
勤務中に殴られて口の中が血だらけになったとのこと。
これは暴行罪という刑事事件に相当します。
どんなに軽傷で済んでも、診断書を書いてもらって、警察に申告すべきです。
こんな暴行をされる時点で会社や上司との信頼関係は瓦解していると言ってもいいので、遠慮せずに告訴すべきです。
遠慮していても何もいいことはないですから。
パワハラに負けないように一緒に頑張りましょう。
http://ameblo.jp/anti-pawahara/
5. Re:無題
>ゆみちゃんさん
パワハラと言えるかどうか迷っておられますでしょうか。
不当な行為を受けても、完全に破局(退職、解雇、出社拒否)に至らない限り、もしかしたら改善するかも、などと淡い期待を持ち続けてしまって、それをパワハラと言い切るのに躊躇してしまうことがよくあります。
あと、イジメの形ではないにしても、サービス残業、給与カット、待遇の劣化などによって労務面で不法なことをやる会社もあります。
辞める覚悟で有給を使うという状態は、かなりパワハラで苦しんだ結果だと想像します。
あと、つらいのは重々承知ですが、辞めてからから闘うのではなく、辞めずに闘うことをお勧めします。
その方が多くの仕返しをすることができます。
たとえばインターネットのユニオンに加入して団体交渉する、労働局のあっせん制度で会社と交渉する、弁護士などを使って交渉し有利な条件で退職するなど、今だからこそできる強烈な手段が多くあります。
辞めてしまうと、それらの切り札は使いづらくなってしまいます。
私もそうやって後悔しました。
どうか一緒に頑張りましょう。
http://ameblo.jp/anti-pawahara/
6. Re:無題
>オレンジさん
パワハラの被害は、深刻な心の傷になり得ます。
退職しても自信喪失、ショックなどで働く意欲まで失ってしまうことすらあります。
例えが適切かどうか分かりませんが、性犯罪の被害者のように、その心の傷でその後の生き方がガラッと変わってしまうほど、尾を引くことがあります。
収入に換算すると、それこそ何百万円、何千万円の被害が発生するかもしれません。
まさしくパワハラは犯罪行為であって、取り締まりの為の法律制定は急務とすら思います。
セクハラと同じように、加害者は会社から懲戒免職される位の社会の制度、雰囲気作りが必要だと思います。
http://ameblo.jp/anti-pawahara/
7. 返答ありがとうございました。
連投の件、大変失礼しました。
長い返答ありがとうございました。パワハラに負けないさんを傷つける気は毛頭ありませんでしたのでお許しください。
人が人と関係する以上やはり軋轢は生まれると思います。世の中には感じでは上司と書きますが、そんな資格がない人もいますね。危なくなると手のひらを返すひとも。私も店舗マネジャーをしていますが最低の責任である利益が出ているのに降格になりました。詳細は省きますがその時の上司が上記に挙げたような感じでした。面談があったのですが上司二人は降格に意欲ありで孤独感は半端なかったので貴方の気持ちがどれ程かは少しばかり理解しています。降格なんて別にどうでも良いのです。信頼してくれていればね。そんな気持ちでした。
これからも覗かせてもらいます。
良い会社、良い上司に恵まれると良いですね。
返答ありがとうございました。
8. Re:返答ありがとうございました。
>モニタさん
ご返信、ありがとうございます。
利益を出しているのに店舗マネージャーから降格させられるとは、随分とひどい仕打ちを受けられましたね。
苦労して責任を果たしているのに、それを認めるどころか、もっと過酷な要求を課してきたり、不当な人事をしてきたりすると、裏切られたというか、一体俺は何の為に頑張ってきたんだ、と冷めた気持ちになってしまいますよね。
会社や上司への信頼が一気に崩れてしまいますよね。
つらくて孤独な面談をよく乗り越えられたと思います。
私は、この大人の世界でも、上司は部下を褒めて育てるのが基本だと思っているのですが、そのようなモチベーション付けもできない管理職が多いことに愕然とします。
人はお金のためだけに仕事をしている訳ではないと思うからです。
どうか、モニタさんも、良い上司に恵まれて、仕事で充実感を得られるようにと願っています。
http://ameblo.jp/anti-pawahara/
9. 初めまして
こんにちは。ブログ読ませていただきました。
実は私もパワハラが原因で軽いうつとなり、医師の強いすすめにより、1月末で退職です。
仕事を探してますが、いろいろいわれたことなどが頭をよぎり、ときどき卑屈な気持ちになったり。負けるもんか!が身上だったのになーとか思います。
最終出社日まで1週間、と言い渡されたときのパワハラ上司のそれからの焦りっぷり(仕事が回らなくなるのは必至でしたので)がおかしかったです。
長くなりましてスミマセン。
またお邪魔させていただきます。
http://ameblo.jp/cityrats/
10. Re:初めまして
>フナフキンさん
こんにちは。
パワハラが原因でうつになられて退職するとのこと、きっととても悔しい思いをされていることと思います。
本来であればうつに対する治療代を会社に支払わせてやりたいところですね。
先生からパワハラと鬱の関係について診断書を書いてもらいまし労災申請したりすることは可能ではないでしょうか。
フラッシュバックに悩む気持ち、とてもよく分かります。
とても苦しいですよね。
うつで気力も沈みがちかもしれず、本当に苦労されていることと思います。
人を退職に追い込んだ上司ですから、退職でいろいろ困っても、自業自得ですね。
お体を大切にされて、気力の回復を図ることを優先にされたらいいと思います。
焦って就職してもまたブラック企業に入ってしまうと大変ですので。
http://ameblo.jp/anti-pawahara/
11. 無題
あなたは、言われる筋合いのない事については、反対する権利があります。また裁判も出来ます
真面目な方で、さぞお辛かったでしょう。しかし、うまく立ち回るというか、うまく反抗する、これは私もリハビリ中です。
そういうのも必要だと思ったばかりの時、ブログ拝見しました。
相手は、私達の事など、微塵も考えてません。
期待はやめましょう。
あなたの心が汚染しないやり方や言い方で、
いざという時、頑張って下さい。
http://ameblo.jp/yumi1806/
12. 無題
応援、励ましの言葉有難う御座います!
紆余曲折はありましたが、
おかげさまでパワハラに負けないさんが最初に提案してくださった内容証明という選択をしました☆
そのせつはお世話になりました。
これからどうなるかはわかりませんが頑張ります!
http://ameblo.jp/orangeorange-orange/
13. 無題
お疲れ様です。
私も似たような経験があります。
あなたに落ち度がないはずはないです。
だからといって限度を超えた叱責、罵声などがまかり通ることは許せません。
また、そのせいでさらに失敗すると言う悪循環もあったかもしれません。
あなたがどういう行動をとることが最善なのか、私には分かりませんが、どうか幸福をつかまれますよう。
http://ameblo.jp/silicondioxide/
14. Re:無題
>二酸化珪素さん
コメントありがとうございます。
部下に落ち度があるないに関わらず、みんなの前で怒鳴り続けるとか、人格を否定するとかは、やってはいけないはずですね。
それは業務の改善どころか、部下を恐怖に陥れる行為で、人道的にも許されないです。
チームの雰囲気が悪くなれば、会社の長期的な業績にも悪影響を与えるので、会社に対する背信行為でもあります。
そして、トラブルが起きた際の訴訟リスクを抱えることになるので、まさしく百害あって一利なしです。
http://ameblo.jp/anti-pawahara/