◯◯を投げつけたくなる程の恨み

そう、あれは、もう5年も前の会社での出来事のはずだった。

しかし、私の中で記憶は風化していないことを示す、ある出来事があった。

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よみがえった悪夢

自宅の本棚を整理していた時、たまたまその会社にいたときにもらった座席表や離職票を目にしたのである。

その時は思わず「うわっ、嫌なものを見てしまった」と思っただけだった。

しかし、その「嫌な気持ち」は、その日の夜まで続き、悪い夢にうなされる原因となった。

そして、なんと次の日までもイライラして、気分が悪い状態が続く羽目になったのである。

なんと恐ろしいことか。

そう、パワハラの被害とは、人の心の奥底にまで傷を与え、人をその後、何ヶ月、何年にも渡って苦しめるものなのだ。

その会社のことは、前の記事(以下に主なものを抜粋)でも書いた。

私は、1時間半の公開説教、強烈な怒鳴り声を受けてぼろぼろになった挙句、入社後2か月で強圧的な退職勧奨を受け(いわゆる退職強要)、そして試用期間の3ヶ月をもって辞めさせられた

会社都合の退職扱いにするという社長の口約束は反故にされ、出てきた離職票には「自己都合退職」と書かれていた。

そのため、失業保険をすぐに受けることができず(3ヶ月の待機期間がある)、ハローワークへの訴えも、会社への訂正要求の内容証明郵便もすべて無視・却下され、私は無給の失業者として路頭に迷う羽目になったのである。

フラッシュバック

そして、辞めてから数年間は、毎日のようにひどいフラッシュバックに悩まされた

外で歩いていても、部屋の中で一人でいるときも、突然その記憶の脳内再生が始まり、私は強い恨みの感情に心と体を支配され、まるで異次元世界にスリップしたかのような感覚で数分間、時には数十分間、苦しみ、悶えるのである。

直属の上司に「お前、馬鹿か!やる気あるのか!てめえ、小さい頃、虐められただろう、はっ?」と言われたこと。

社長に呼び出され、「上司とうまくやっていけないやつはうちの会社にいらない。お前が100%悪い。土下座して謝ってやり直せ。それができないなら、辞めてもらう。」と数時間も狭い会議室で詰問されたこと。

退職届を出した後、後ろ席の女性人事部長から「よくまあ、正常な精神状態でやってられるわよね。あはは」と、部下とグルになって嘲笑を毎日のようにされたこと。

地下鉄の駅のホームで、「死ねたらどんなに楽だろう」と思いながら、2時間、3時間、ベンチに突っ伏して過ごしたこと(大都会では、当然、誰一人声を掛けてはくれなかった)。

これらすべての記憶が蘇った。

私が投げつけたかったもの

さて、この記事のタイトルに戻るが、◯◯の部分に当てはまる言葉は何だと読者は推測されるだろうか?

そう、それは「汚物」である。

私は、生まれて初めて、そして一生でただ一度だけ「この野郎どもの机の上に、自分のう◯こを投げつけて、滅茶苦茶にしてやる!」と妄想したのである。

それは、フラッシュバックのたびに何回も何回も頭のなかで実行に移したことだった。

都内の一等地に、学校の教室2つ分位の正方形の大部屋があり、トイレが1つ付いているだけの単純なオフィス。

そのトイレは、当然のことながら衆人の監視のもとにあり、まったくプライバシーも何もなかったが、そこで出した汚物を、手ですくってそのまま社長と人事部長の机、椅子、書類の上に思いっきりぶちまけたい、そう妄想したのである。

そう妄想したくなくても妄想せざるを得なかった苦しみ(当然、自己嫌悪を伴う)は、おそらくパワハラの被害で心をずたずたにされた人間でなければ、決して理解ができないものと思う。

そして実行…

そして、それは、実行に移したか?

いや、できなかった。

理性の力で、結局、最後までその衝動を抑え込んだ。

もし、それを実行に移していれば、おそらく私の気持ちはスカッとするだろうが、その後、高価な清掃業者に頼んで清掃した実費と、業務威力妨害か何かの理由で業務が止まった損害(全社員分の日給 × 日数)、利益逸失損害まで合わせて、100万円、200万円という単位の金額を請求されるかもしれない、刑事責任を問われて前科者になるかもしれない、という計算が働いて、結局実行に移せなかった。

この世の中の犯罪者を擁護するわけではないが、普段は温厚でいつも笑顔を浮かべ「あなたは今まで苦労したことなんてないよね?」と会うたびごとに人に言われるような「善良な」私(内面は違うが)が、このような犯罪行為の実行を何度も何度も頭のなかでシミュレーションした程なのである。

衝動的な暴行や殺人を起こす気分は、こんなものなのか、とそう思ったりもした。

そう、人生の一瞬間におけるとてつもない激情が、それまでに築き上げてきた人生のすべてを一瞬にして破壊し、その後の未来も真っ暗なものにおとしめる危険性すらあるのである。

それがまた、パワハラという恐ろしい人権侵害行為が人に与える影響である。

パワハラと闘う勇気を

もし、貴方が今、まさにパワハラを受けて苦しんでいるのならば、あるいはパワハラを受けて減給・降格・退職などの憂き目にあったとするならば、決してそのパワハラで受けた傷を甘く見ないでほしい。

それは、たとえ今はまだ法律に明文化されていないとしても、れっきとした人権侵害行為なのである。

この民主主義、法治主義の国家においてすら、パワハラ行為ははびこっているのであるが、誰も貴方の代わりにパワハラと戦ってくれる訳ではない。

自分で自分の権利と尊厳を守らなければならないのだ。

そのためにも、私が公開したこの「パワハラと負けない」というブログを読んで、知識武装し、感情面での備えをなし、パワハラという非道な行為と闘う勇気を持ってほしい。

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