前回(2014年12月)の記事では、突然、Aディレクターの部屋に呼び出されて、職務経歴書をSNSに上げて、機会を探ってはどうかと突然言われたことを書いた。
実はそれから一週間後、私はパソコンに届いた驚駭の通知を目にすることとなった。
「あなたの今期のレーティングは 2.0 です。」
それは、1年間の成績を記したものだった。
外資系企業に勤めている方なら分かると思うが、5段階評価で、3.0は可、それ以下は不可ということを意味する数字だ。
2.0 とは、簡単に言えば
「あなたは自分のポジションに求められている成果の半分、いやほとんど達成していない」
という位の最悪のレーティングである。
そして、そのメールが届くや否や、またもやAディレクターから、自席に電話がかかってきた。
「今日の午後5時頃、私のオフィスに来てくれるかな?」
その日は、金曜日であった。
退職勧奨と呼ばれるものは、金曜日の夕方に行われるものと相場が決まっている。
だが、私はまさか、自分が退職を勧められるようになるとは、その時はまだ露一つ思ってもいなかった。
むしろ、レーティングの改善のために、親切な面談が設定されたのではないかと、まるで社会の闇を知らない無垢な子供のように、期待と不安の入り混じった気持ちすら抱いていた。
今考えると、全くのバカである。
そして、私に課せられる退職勧奨の嵐と、底の見えないPIPの闇が、まさにその面談から始まることになったのであった。
(続く)
コメント